そんなあなたに2023年6月9日Thomas Talhelmさんのツイ。以下コピペ 「New short paper! 🎉 Here's the even shorter version. ⏱ We gave the "mind in the eyes" emotion-reading test to 279 people from across China. 」 そこには論文リンクも貼られてるけど要約すると彼は東アジア人が相手の目で感情を憶測する事とアメリカ人は口元で憶測する違いの背景を分析。中国人とアメリカ人でそれぞれ目と口どちらが相手の感情を正確に当てられるか実験したら、中国人は目でも口でも当てたられたのに対し、アメリカ人は口だけでしか当てられない傾向が数値化出来た。その理由をトーマスさんは、東アジア水稲圏では灌漑工事など大規模な労働力が必要だから協調性が求められ、自己主張が悪と見做され寡黙になり、耳(発言)や口元では意思疎通出来ないから目で疎通するようになったのではという仮説。自己主張の悪視は同調圧力が強まる事にも繋がったでしょう。小麦はあんまり水が要らない(多くても意味が無い)から灌漑工事の必要と意味が乏しく家族規模でも播種から製パンまで完結出来るし単位面積収量が低いから人口密度も低くなる。水稲は工事の他に単位面積収量が高い事も人口密度を高める事になるし、水田は平地でなければ不効率だし、平地だと遠方まで往来が容易なので政治は寡頭になり、少数の者が強権を持ちやすくなり(身近な例では平成大合併も中央集権政策なので似たような話です)、すると権威者と目下との権力差が広がって国民は反抗しにくくなり社会が保守的権威的になります。アジアはほぼ全域に渡って権威主義なり父権主義であり欧米は自由主義傾向が強いのにも米麦の違いが関係している事になります。麦や陸稲は平地である必要性は乏しい。他にも地理要因や人類学要因などの蘊蓄があるけど目口とは関係無いので略。 「男は黙って」が日本ではカッコ良さげに言われてるけど生物学的に性差が大きくなると絶滅に早く近づくとも言われています。例えば孔雀のオスが羽の派手ぶりを競うのは個体の目先の繁殖に生命力を割いているために種全体での存続には益せず時間割引率が高い(太く短い)生存繁殖戦略です。政治でも新自由主義が強まり過ぎ富が一握りの人に偏ると貧困者が増え、富豪が搾取する畑である庶民が貧しくなりすぎたり飢えて居なくなったら富豪自身にとっても損なのはやはり人類全体にとっては時間割引率が高い傾向です。ここにトーマスさんの説を用いるならば黙ってるって事は権威者に従順な羊だって事にもなり得ます。そして更に有言不履行よりも無言実行の方が集団や種としては時間割引率が低い事にもなるし、黙り過ぎて権威者に有利な権威主義社会度を高めても新自由主義と同じで将来が先細る事になります。インドやイスラム圏などでは大人の男たちが大きな権利を維持したいために女子供の権利を強奪しており、十分な時間や権利や金などの資本を成長に使えなかった子は成人後に大成しにくくなり、代々その悪循環が続くと国家として没落します。日本も明治期に「子育てするのは母親で、母親がバカだったら息子もバカになってしまうから国益のためにも女に教育を施そう」という考えを持つようになりました。国に尽くす息子を育てるためではなく自身のために教養を身に付けた女が最も得する事にもなったのです。 注視と視線の表現や意識の違いにも母語話者集団の価値観の違いがありその背景にも地理要因などが影響してるのかもしれませんが、全然してないかもしれないし英語詳しく無いのでそこは分かりません。メジャー言語は国によって言い回しが大きく違うのでこの場合wiredとリチャードさんがどの国でどう育ったかの背景まで考える必要がありますね。