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新宿の伊勢丹前で、猪木は妻の倍賞美津子と弟の猪木啓介と3人で買い物をしていた。そして店から出てきたところをシンに襲われた。いや、襲わせた。
このアングルの協力者はミスター高橋と巡業バスの運転手だった。
猪木はこの2人に、自分たちが伊勢丹の買い物から出てくる時間、シンの襲撃方法、逃走の仕方などを伝えた。
そして襲撃の日を迎える。運転手が運転するクルマに襲撃役のシンと、ビル・ホワイト、エディ・オーガー、指示役の高橋が一緒に乗り込み、現場近くで約束の時間を待った。
約束の時間が来ると、高橋がGOサインを出し、シンとビル・ホワイトとエディ・オーガーが車から飛び出していく。そして伊勢丹から出てきた猪木を、シナリオどおりに3人で袋叩きにした。まさに殴る蹴るの暴行で、特にシンの攻撃は鬼気迫るものがあった。
猪木はタクシーのボンネットやガードレールに頭をぶつけて流血し、倍賞美津子は大声で助けを呼んだ。
大勢の通行人が立ち止まり、大乱闘に驚き、目撃者がどんどん増えていった。
誰かが通報したのか、警官が来たため、シンたちは急いで車に戻ろうとした。
その時だ。シンは、危うく走っているタクシーにはねられそうになった。
コンマ1秒の差で事故は回避できた。生死を分けたコンマ1秒だった。
もしもシンが車にはねられ、大怪我をして警察の捜査が入る事態になったら、警察に本当のことを話すしかなかった。
そんなシナリオが世間に知れ渡ったら、新日本プロレスは終わっていただろう。
あのコンマ1秒は、シンだけでなく新日本プロレスにとっても生死を分けたコンマ1秒だったのである。
#プロレス #格闘技 #RIZIN #アントニオ猪木