「パーフェクトデイズ」は公開初日に鑑賞。とても面白く見ました。見ていて絵が美しくほんとに心地よい。また主人公の平山の生活はミニマリズムのような美しさがあり、ある種の理想として眺めているだけで飽きずに見れました。わたしも今年の日本映画のベスト10に入れるくらい好きな作品になりました。 ただ、やはり彼のような生活は理想で、竹内さん、酒匂さんが仰られるようにある種の現代的ファンタジーだと私も思います。そして平山のバックボーンがあまり描かれ無いところに、わたし達の想像が膨らむ楽しさもあったのかなと思います。 音楽の使い方も素晴らしく、竹内さんが思い出せなかったOtis Reddingの「The dock of the bay」やThe Kinksの「Sunny Afternoon」とか映画内の状況に合わせた選択がされていたり(オープニングで最初にオリジナルのAnimalsのThe house of the sunは流れてました!)アオイヤマダさんが出てくるところではPatti Smithの「Redondo beach」とか中野有紗さんの時はVan Morrisonの「Brown eyed girl」そしてラストがNina Simoneの「Feeling Good」とか実に作品の流れに沿った選曲がされていて、すごく良かったです。OSTが出れば買いますね、これは。 竹内さんのご指摘されていた小津安二郎へのオマージュですが、二人で空を同時に見上げるところは明らかに「麦秋」の菅井一郎と東山千栄子だし、役所広司が突然アオイヤマダにキスをされて目を白黒させるところは「晩春」の笠智衆と月丘夢路のそれで、随所で感じることは出来ました。ただ描いている作品の内容は小津安二郎よりも山田洋次に近いかなと思いました。 あがた森魚がなんと歌わずにギターの伴奏をしてたことにおおっ!となりました。竹内さん「赤色エレジー」ありがとうございます(^^)/
遅ればせながら今日観てきました。色々思ったことはあるんですが、PERFECT DAYS と言うルーリードのアルバム名がタイトルになっているのと 姪っ子さんの名前がニコだったところに、ルーリードへのオマージュもあったのかなと思いました。 浅草駅のお店は、福ちゃんと言う焼きそば屋さんですね。渋い空間ですよ。