大友宗麟｜キリスト教の国を作った？！衝撃の結末と豊臣秀吉との意外な関係

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大友義鑑の息子として大友宗麟（大友義鎮）は誕生しました。本名の「義」の字は、室町幕府第12代将軍・足利義晴からとったとされます。父・大友義鑑は当初、塩市丸に家督を相続しようと目論んでおりましたが、二階崩れの変によって二人は宗麟派の家臣に殺害され、結果として宗麟が大友家の当主となりました。その後、対立していた周防国の大内義隆が家臣の謀反で自害したことで、弟の大友義長を送り込んだり、フランシスコ・ザビエルによるキリスト教の布教を大友宗麟が許可したり、また、毛利元就と旧大内領を巡って対立するなど、各地で混乱が生じていました。この状況を鑑みて、宗麟は室町幕府第13代将軍・足利義輝との関係を強化、1559年には九州探題という幕府の役職が与えられ、大友家を攻撃すれば実質幕府を攻撃したような状態となります。このようにして、大友家は北九州のほとんどを支配する巨大勢力となりました。
この頃、宗麟は仕事をサボったり酒色に溺れるなど生活がかなり乱れておりました。よって、家臣の戸次鑑連が日頃の態度を改めるよう忠告したとされております。門司城の戦いでは、毛利元就に大敗。これがきっかけで宗麟は出家し、名前も大友義鎮から大友宗麟へ改めます。
のちに、キリスト教の宣教師から鉄砲を輸入、南蛮貿易を活発に行います。同時に、キリスト教の保護も実施、博多や豊後の商人を厚遇し、明や朝鮮とも貿易を行うなど積極的に海外との交流を試みました。1576年には家督を息子の大友義統に譲り隠居。1578年にフランシスコ・カブラルから洗礼を受け、ドン・フランシスコとして正式なキリスト教徒（キリシタン大名）となりました。家臣への書状では府蘭と名乗るなど、宗麟はキリスト教に没頭しました。
そんな中、日向国の伊東義祐が救援を求めてきました。薩摩国の島津家久・島津義弘の兄・島津義久が日向国へ侵攻してきたのです。宗麟はポルトガルの宣教師を連れて豊後を出発、途中寺社仏閣を破壊しながら日向国へ向かいます。宗麟は戦場から離れた無鹿で教会の建設を命じました。これは、キリスト教の国を作るためです。耳川の戦いでは、島津軍が「釣り野伏せ」という戦術で大友軍を圧倒。そして、室町幕府第15代将軍・足利義昭が大友家は将軍の敵だと発表し、さらに1579年には肥後国の龍造寺隆信が勢力を増幅、大友家は窮地に立たされます。宗麟は、織田信長へ救援をお願いするも、本能寺の変によって信長は亡くなってしまいました。この頃、島津軍は沖田畷の戦いで龍造寺隆信を撃破、さらに勢いをつけていました。また、戸次鑑連が病死、重臣の高橋紹運などが命がけで島津軍を止めようとしますが失敗。最終的に、豊臣秀吉からの救援によって首の皮一枚繋がります。宗麟は伝染病のチフスで帰らぬ人となりました。葬儀はキリスト教式と仏教式のどちらも実施されたとのことです。
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