樺沢先生に質問です。 オランダで精神科医を志していた、身体は健康で、経済的にも余裕のある彼氏と同棲している28歳・女性が、鬱病、自閉症、境界性パーソナリティ障害に苦しみ、他の精神科医にまで「これ以上成す術はない」と言われ、今年 (2024年) 5月に彼氏に看取られながら安楽死を受けることを選んだというニュースがありました。欧米で安楽死を希望する病人が増えている中、鬱病や社会生活に関する重度の不安といった精神病を理由に安楽死を実施するケースは世界的にも珍しいために、メディアで話題になっているのだと思います。 一部の記事では、安楽死の元担当者の発言も取り上げられていて、このような精神病患者に対して安楽死という選択をより安易に提供する医師が今後も増えていくのではないか、そもそも安楽死は最終的な医療行為であって、そうでない、もっと前の段階で安楽死という選択を与えてしまうことは如何なものか、法改正といい、SNSといい、自殺を正当化、美化しているようではないか、と警鐘を鳴らしているそうです。 The Free Press: "‘I’m 28. And I’m Scheduled to Die in May.’" 1 Apr 2024. www.thefp.com/p/im-28-and-im-scheduled-to-die 日本の精神科医である樺沢先生の見解をお聞かせください。