参考になりました。 個人的な経験ですが、英語で敬語(丁寧表現)で象徴的だなと思うのは、"I was wondering if you could 〜"です。 初めてその表現を知った時は過去進行形で、しかもifとかどういう事?と思ったのですが、ダイレクトな単語よりインダイレクトな単語、現在形より、過去形など、シンプルで直接的な表現から離れて回りくどくなっていけば行くほど丁寧表現になっていくので、基本的には日本語と共通する部分があるのかなと思います。 ただ、日本語の敬語は、直接表現の言葉の言い換えのパターンが規則性がなく複雑なので、その結果、敬語が難しいのかなと思います。
”You bring up a great point.” 意味がわからなくて調べたら、 Junさんの『万能英会話フレーズ101』に載ってました。やっぱりよく使うんですね。
@二郎岩田2 жыл бұрын
日本語で書かせていただくのを、予(あらかじ)めお許し下さい。私の英語力では、微妙なニュアンスを英語で表現しきれないと思うからです。どのような言語でも、それが文明国の言語である限り、敬語のない言語は存在しないと思います。日本では、英語のできない人に限って、英語には敬語がないなどと誤解しています。そういう誤解を裏打ちするのが、帰国子女であったり、生まれてからずっと日本に住んでいる、いわゆるハーフ(片親が英語のネイティブ)であったりするため、この誤解は一層根深いものがあります。どんな言語でも、敬語は大人になるにつれて覚えるもので、子どもの話し言葉には敬語は少ないのです。そのため、家の中だけで英語を使うハーフの子や帰国子女の英語は、一般に子供の英語であって、敬語が使われることが殆どないのです。このことの無知が、英語には敬語がないとの誤解を生む原因となっているように思います。 これに加えて英語自体の問題もあると思います。つまり日本語と異なり、英語には厳密な意味での「敬語」が殆ど無く、多くが「敬語的表現」であると言うことです。昔、テレビの英語のある語学番組の講師が、英語では、表現される対象や物事との「距離感」が丁寧な印象を与え、敬語表現となると言っていました。例えば、「1万円貸してください」と頼むのに、" Will you lend me ten thousand yen?" あるいは”Please lend me ten thousand yen?" よりも、Would you lend me ten thousand yen?” のほうが丁寧に響くのは、will の過去形would が使われているからだ、つまり過去形を使うことで「距離感」が出るからだと言っていました。これは、我々が学校の英語文法で習ういわゆる仮定法表現は、実は文法的には過去形に過ぎず、それが英語の丁寧語ないし敬語表現として使われているということなのです。その語学番組を見るずっと前から、私はどこかそうなのではないかとの印象を持っていました。というのも私は、30年ほど前にアメリカの大学に留学したのですが、最初の学期のとき、大学の食堂で、列に並んで、幾つかの食事の皿のうち2~3皿を選んで担当の人に取ってもらったのですが、私の前の順番の学生が、欲しい皿を指さしながら”Could I get ~?" と言ったのです。考えてもいなかった表現だったので、こんな場面で「仮定法過去」を使うのかとびっくりしました(因みに、レストランやマックのようなところでは聞いたことがありません)。そして、これは敬語表現だと直感しました。と同時に、いわゆる仮定法として習ったこむずかしい文法は、丁寧或いは敬語の表現を行うためのものだったのだと理解した次第です。私も前の学生にならって、”Could I get ~?" を使ってみました。 では英語でも日本語でもない言語を母国語とする外国人が、英語又は日本語の丁寧或いは敬語表現を学ぶ場合、どちらが困難を伴うかを考えると、私は英語の方が難しいのではないかと思います。というのも日本語の場合、敬語は文法的に決まった形があるので、誰でも比較的簡単に覚えられ使用できるように思われます(厳密には社会関係まで考慮が必要なので、使いこなすのは大変でしょうが、それは英語も同じです)。動画の最期の方でも触れられていますが、英語の場合は、敬語と言う文法上の決まった形が無いので、外国人にとっては、日本語より習得が難しいのではないかと思います。