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気温38℃(手元の温度計では45℃)にまで上昇した大阪伊丹空港。
お盆の大勢の乗客と気温の上昇、追い風などによって、離陸制限値をオーバー。(テールウィンド・リミット Tailwind limit)
1. 空気密度の低下 気温が高いと、空気の密度が低下します。
飛行機が揚力を得るためには、空気密度が重要です。密度が低いと、同じ速度で飛行しても得られる揚力が少なくなり、飛行機が浮揚するのが難しくなります。
2. エンジンの効率低下 気温が高いとエンジンに取り込まれる空気の密度も低くなり、酸素量が減少します。
エンジンは酸素と燃料を混合して燃焼させることで推力を生み出すため、酸素が少ないと推力の効率が低下し、飛行機が必要な推力を得るのが難しくなります。
3. 離陸距離の増加 空気密度が低いために十分な揚力を得るには、飛行機はより高速で滑走しなければならず、離陸までに必要な滑走距離が長くなりま
す。
滑走路の長さが不足すると、飛行機が安全に離陸できない場合があります。
4. 最大離陸重量の制限 気温が高い場合、上記の理由により飛行機の最大離陸重量(MTOW)が制限されることがあります。
特に満席で乗客や荷物が多い場合、飛行機が重くなり、必要な揚力を得るためにさらに高速で滑走する必要が生じます。これにより、滑走距離がさらに長くなり、滑走路の限界が近づきます。その結果、飛行機が最大積載量で離陸するのが困難になることがあります。
5. 逆風の影 逆風(向かい風)は通常、飛行機にとって有利な条件です。
逆風があると、飛行機の対地速度(地面に対する速度)が低くても、翼に流れる空気の速度(相対速度)は高くなり、必要な揚力を得やすくなります。しかし、逆に追い風(向かい風の反対)がある場合、離陸に必要な速度を得るために滑走距離がさらに長くなる可能性があります。したがって、逆風の有無や風の強さも、飛行機が飛びにくくなるかどうかに影響を与えます。
まとめ
高温による空気密度の低下、エンジン効率の低下、そして満席の飛行機の重量増加が重なると、飛行機が必要な揚力と推力を得るのが難しくなり、長い滑走路が必要になります。逆風がある場合はこれを少し補えるものの、これらの要因が組み合わさることで、飛行機が飛びにくくなる状況が生まれます。
内容に誤りがございましたらお許しくださいませ。
よろしくお願いいたします。
#伊丹空港#飛行機#飛行機事故